気怠げな表情に、落ち着いた低い声。<br> 私が今抱かれているのは、『先生』だって、思い知らされる。<br> 忘れさせてもらえない。<br> 心臓のスピードだってもう限界なのに。 身体が熱くて耐えられないのに。<br><br>「ふ...... ぁ...... せん、せ......」<br><br>強制されたわけでもないのに、自分で自分を追い込むように口にしてしまう。<br> 先生はそんな私を見て口元を緩ませ、ちゃんと言えたご褒美だとでもいうように額に口付けを落とされた。<br><br>その後も絶妙なタイミングで名前を呼ばれその気持ちのまま触れられ暴かれ乱されて、もう沸点を超えそうで。<br><br>「もっ...... や...... あっ」<br>「ん、限界か?十倉」<br><br>少し息は上がっているけど努めて冷静に振舞う先生。<br> 違う...... その目もその声もその表情もその温度も、確かに好きだけれど、そうじゃなくて。<br> 熱くなってほしい、もっと求めてほしい、自分を抑えられないくらい必死になってほしい。 私と同じくらい。<br> 一緒に溶けて?<br><br>「そ、れ...... もうや、だ...... っ...... きよせ、さん...... なまえで、よんで......?」<br><br>縋り付きながら切れぎれに口にすると、一瞬清瀬さんの動きが止まって、それから深く口付けられる。<br> 呼吸すら奪われるような、そんな激しさで。<br><br>「は...... っ...... 栄依子......!」<br><br>掠れた声は聞きなれた熱を孕んで、瞳の奥に抑え込んだ炎が燃える。<br><br>「あっ......!やっ、きよせさ、んっ......!」<br><br>激しさを増して、あっという間に高みへ連れて行かれる。 身体中が溶けるように。 意識が白む。<br><br>「いっ...... ぁ、あっ......!!」<br><br>浮かんで、落ちた。<br><br>気付いた時には清瀬さんに頭を撫でられていた。<br> 多分意識が飛んでたのは1分もないと思うけど、ぐったりして体に力が入らない。<br> そのまま清瀬さんに身を寄せる。<br><br>「せんせー...... 制服とか、興奮するんですか?」<br><br>気になったことを聞いてみる。 今日の清瀬さんは明らかにいつもと違ったし。<br> 眉をひそめてため息を一つ。<br><br>「しねぇよ。 そんなやつが教師やってたらまずいだろ」<br>「だって、なんか今日......」<br><br>呆れたようにそう言うけど、執拗に教師と生徒っぽい言動をしてきたし、いつもしないような触れ方をしてきたし。<br> 不意に抱きしめられ顔が近付く。<br><br>「...... 興奮してるのは、オマエの方だろ?」 ...
การแปล กรุณารอสักครู่..
