妥協案は取り付く島もなく棄却された。 今回断られたなら、そんな機会は金輪際訪れない。 絶対にない。<br> このまま睨み合いが続くかと思ったけど、太刀川さんはゴソゴソとポケットを漁った。 取り出されたのは銀色の小さな袋。<br><br>「なん、で、ローションなんて、持ってるわけ......?」<br>「そりゃ、お前とヤるためだろ」<br>「...... 用意が周到すぎる......」<br><br>遠征帰りとは思えない準備の良さに血の気が引いた。 もしかしてずっと持ってたの、この人。 ゴムとかじゃなくて、ローションを? そりゃ回避しても襲われる未来が見え続けるわけだ。 向こうの準備と覚悟が出来上がりすぎていた。<br><br>「ぃ...... ッ、や、やっぱり、さ、やめない......? そこ、入れる場所じゃ、ない、よ」 ...
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