第10話をご覧になって下さった皆様、本当にありがとうございました!
大変遅くなってしまいましたが、少しだけ、最終話裏話です。
現場での記憶がぼんやりしているため、どちらかというと制作裏話の色合いが強いのですが、ご容赦下さい。
【ラスト・ウラ99.9】
・ゲスト、中丸雄一さんは、撮影の休憩中に、木村監督やチーフカメラマンの坂本さんと、10話の石川役って誰がいいですかね…?と話していて、「中丸さんがぴったりなのでは?」と出てきたキャスティングでした。最終話のあの役をやって頂けて本当によかったです。
・お父さん役の平泉成さんは、第1話からこのドラマを観て面白いと言ってくださっており、出演依頼を快く引き受けて下さいました。
・丸川が最後に言う、「事実は一つですから」という台詞ですが、最初の衣裳合わせで、木村監督が「最後に丸川らしい決め台詞を言って終わりたいと思っている」という話を青木さんにしたらしく、それで青木さんが考えてきてくれた台詞でした。
・深山の最終弁論、賛否両論あったとしても、あの部分だけはどうしてもやりたくて、深山だったらどう話すか、松本さんとも何度も話し合って作った部分です。
・最後の唐辛子飴は、美術制作の高橋達也さんが5話から温めていたネタで、最終話でようやく実現!
・佐田先生がいとこんちに来るエピソードも、絶対に最終話でやりたいと思っていたネタでした。そこでの台詞を直している時に、香川さんが、「何か欲しいものあるか?」「考えておきます」という台詞からの、ラストのサダノウィンネタのアイデアを出して下さったのでした。
・彩乃が丸川と対峙するところは、最初はもう少し「まっすぐな彩乃」な台詞でしたが、榮倉さんと相談しながら、オンエアのような形になりました。
彩乃は、木村監督と榮倉さんが息を吹き込んでくれて、とても愛らしいキャラクターになりました。チームで作る連ドラの面白さは、こういうところにあるなと思います。
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ここで書くことではないかもしれませんが、他に長い文章を書く場所がないのでこちらに記します。
公式Twitterを削除することに関して、様々なご意見を頂きました。
残して欲しいという意見があまりに多くて、ああ、楽しんで下さった方がこんなにもいたんだなと、改めて胸がいっぱいになりました。
なので、本当に申し訳なく思います。
最終回を迎えるまでは、Twitterも残そうと思っていましたが、何と言いますか、やはりTwitterはなまものだなと思ったのです。
最初にTwitterを始める時に私が自分の名前を名乗ったのは、公式ではあるけれど、番組のプロデューサーである自分が、ちゃんと名前を名乗って、その責任の上で、覚悟を持って、オトナの事情もたくさんあるけれども、ギリギリのところを攻めたいと思ったからです。
放送を終わってまとめて長文で書くこちらの裏話と違って、現場で起きたこと、自分が見聞きして面白かったことを、新鮮なうちに、なるべく早く皆さんに伝えたいと思ってツイートしていたので、表現が雑だったり、誤解を招いてしまったり、そういったことも少なからずあったと思います。そういうものを、現場が終わって、その新鮮さがなくなっていくまま、残しておくべきではないと思いました。
たくさんのメッセージ、本当にありがとうございました。
このドラマが、観てくださった方の日々を、ほんの少しでも豊かにできたなら、一制作者としてこんなに幸せなことはありません。
みなさま、本当に、本当にありがとうございました!!