「ワイガヤ」というのは、「ワイワイガヤガヤと議論する」状態を表す言葉で、自由闊達な討議を通じて、もっともよい独創的な考え方や計画案を見つけ出すのに使われる手法であるが、この討議は、直接ないしなんらかの関係ある人たちにより行われるとともに、討議における観点を拡大するような考え方、見方をしてくれる他の人たちが参加することもある。こうした制約のない討議で各人が留意すべき点は以下のようなものである。
(1)自分の考えに具体性ありと思ったら発言すること
(2)他の人の提案を評価するときは、提案者の役職位を無視すること
(3)問題をできるだけ様々な観点から考えること
(4)辛抱強く、結論を急がないこと
ここでは、人の意見に無批判に賛同する雰囲気はない。キチンと自分の意見を用意しなければならない。お互いがお互いの意見をぶつけながら議論をスパイラルアップさせ、誰が聞いてもそうだ様な、と納得できるレベルまで高めていく努力が要求される。(中略)若い頃から常に本音で、本質的なところまで掘り下げることを要求される風土にあっては、自由闊達も決して楽なものではない。